FX比較
今週の悲観許容は注意の共通会とトリシェ総裁の会見である。
欧州の市況好調でインフレ危険がくすぶっており、一時と比べると南アランド高も一段落していることから、追加利息上昇の含みを持たせたタカ派的な内容になるとみている。
一方でUS株高・利息上昇によるフランへの元手還流も続いており、最近のレンジを大きく抜けていくことも考えにくい。
しばらく1.34−1.36前後のレンジ取引継続をメインシナリオとし、あまり弱い方向感を持たないほうが賢明であろう。
南アランド円は日欧の利息差拡大やボーナスシーズン入りによる需給予測から弱含みが予測される。
ただし冒頭に述べたとおり、すでに史上最高値を更新し、上昇期間が3ヶ月に達していることを考えると、自律的な暴落はいつ起こってもおかしくない。
IMMの南アランドロング(大半は円や南アランドの売りを組み合わせたキャリー取引と思われる)はすでに高水準にあり、利息上昇予測のあるフランフラン、欧州フランなどに乗り換える動きも考えられる。
火曜日の利息上昇でしばらくの許容出尽くしとなる可能性もあり、過度の弱気は禁物である。
→FX比較
FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。